ハウジングの骨格作製
プロペラを回すギアはハウジングの中に収める。それによって各軸受けを強固に固定するとともに、内部を密閉し、シャフトを海水による腐食から守る。そのためにゴムのパッキンも装着した。
しかし、まず筐体を別に作ってから、その中にギアを収める方法では作成できない。そのような技術はない。シャフトとギアを覆うように、骨格を作ってゆく。
骨格の作製の前にたっぷりのグリスを塗っておいた。これはシリコンの高いグリスだ。シリコングリスの特長はプラスティックを侵さないことにある。内部に海水が入るのならこのグリスは無駄だろうが、念入りに密閉性を高めてあるから、グリスの潤滑効果が発揮されるに違いない。
骨格はアクリルの棒を瞬間接着剤で組み立てるようにして、内部を覆うように作ってゆく。
フィンの装着
ハウジングには、水の抵抗を抑えるために、木を削って作った砲弾型のボンネットを被せる。さらに直進性を得るために、フィンを装備する。フィンの材料はアクリル板である。