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プロペラ側軸受けの作製

 プロペラシャフトには、ギアを挟んで、2カ所に軸受けを設ける。その2つの軸受けは、ボールベアリングを使わず、ナイロン樹脂のスリーブを用いる。材料は、ホームセンターで、1個200円程度で売っている、ナイロン樹脂製の車輪である。それの軸受け部を使用する。
 このパーツの中で、プロペラシャフトが高速に回転する。1秒間に16回転だ。この回転速度は、相当に速い。心配なのはナイロン樹脂の摩耗だ。しかし、もともとが台車の車輪として設計されている商品である。それなりに摩耗には強いはずだ。
 作業としては、外周部を削り取って、中心部の軸受け部を活用し、アクリルの円盤でサンドイッチにして、必要な寸法を実現することである。

 ナイロン樹脂にドリルで深い穴を開けるのは難しい。ドリルの刃が食い込みすぎるからだ。おまけに削りかすがドリルの溝に巻き付く。そのため、穴が深くなると、ドリルの回転が重くなり、モーターが唸るばかりで回転しない。そうなると電極が焼けて、ドリルがダメになる。この問題は、ドリルの刃にたっぷりのオイルを塗ることで、容易に解決できた。
 同様の方法で、寸法の異なる他の軸受も作っておいた。

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