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プレートの作製

 ハンドル・プレートの厚さは2mmでいく。ホームセンターで、2mm厚のステンレス板を含んだ商品を探した。前回と同じ、棚を吊るための金具が最適だ。

棚を吊る金具

 プレート部分を切断し、マジックで輪郭を描いた。

輪郭

 輪郭を切り出す前に穴を開けた。なぜなら輪郭を切り出す方が、手間はかかるが、技術的には易しいからだ。穴がずれたときには、輪郭を切り出す工程で微調整すればよい。

穿孔

 次に、シャフトが刺さる中央の穴を、俵型に拡張する。この俵型は、円弧部は直径8mmの円の一部で、平行部は巾5mmである。直接俵型の穴を開けるのは難しいので、まずは短辺4.5mm、長辺6.0mmの長方形の穴を作り、それを拡張して俵型にする。

 そして最後に、プレートの形に切り出す。

失敗とその修復

 ここで私はミスをした。最初に開けておくべき穴を1つ忘れていたのだ。それはハンドルを固定するナットの緩み防止のプレート(リテーナー)をビス止めするためのものだ。そのことに気付いて後から穴を開けたが、案の定、穴の位置がずれてしまった。念には念を入れ、失敗しないように万全を期したはずが、ドリルの刃が少し滑ってしまったようだ。そのことにすぐに気付かず、穴にネジを切り、リテーナーと合わせてみたときに初めて気づいた。私は思わずつぶやいた。「ここでこけるとはな」。
 穴とナットとの距離が開き過ぎたのだ。これで既存のリテーナーが使えなくなった。仕方がないので、穴の位置に合わせた新たなリテーナーを自作するしかなかった。ちぇっ、余計な手間と時間を費やすことになった。
 リテーナー自作の記録は必要ないだろう。失敗を取り繕うために仕方なしに自作したものであり、既存のリテーナーに不満があったわけではないのだから。

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