丸くする工程
今は四角いプレートを、丸く削る。そのために、瞬間接着剤で丸い型紙を貼りつけた。
その四隅を切り落とす。すると、八角形になる。
そして、グラインダーに当てて、さらに丸くしてゆく。この作業では、大量の摩擦根地が発生して指を火傷するので、濡れた雑巾で冷やしながら進めてゆく。
俵型シャフトの作製
さらになめらかな真円に仕上げるためには、回転させることが必要だ。しかし中心部の穴は俵型なので、ボルトをそのままシャフトにすることができない。そこで俵型の断面を持つシャフトを作る。
材料はM8のボルトだ。とはいっても、ボルトは定められた規格よりも少し細めにできている。M8のボルトが直径8mmの穴に入らなかったら問題なのだろう。だから紙一枚巻いて使えばいいだろう。
まずはボルトの六角形の頭と、長すぎるネジの部分を切り落とす。
次に、2面の平面部を削り出す。これは単なるシャフトだから、それほど精度高く作る必要はない。
このシャフトにワッシャーを嵌め、ナットで固定して、電動ドリルで回転させる。この時、均等に削れて真円となるように、2台の電動ドリルを使ってワッシャーとグラインダーの双方が回転するようにし、その回転軸を交差させてあてがう。そうすると偏心が少なくてすむ。
それでもわずかな偏心は生じる。そこで、マジックをあてがい、色のついた部分を削る。この作業を、円周がすべて色づくまで行う。そうすると、ワッシャーは完全に真円となる。
これで完璧に仕上がった。真円を実現したワッシャーは、直径23mmのギアの窪みの中にきっちりと収まった。