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ロッドの完成

 以上のようにして、トリガーグリップをユニット化し、そのユニットを完成させた後、ブランクに接着するという工程改善を実現することができた。

ユニット化

 ここから先、リアグリップ、トリガーグリップ、フロントグリップの順でブランクに接着し、最後にガイドを巻くまでの工程は、まったく従来通りだ。詳しく説明はしない。
 こうして完成した新たなヒラスズキ用ロッドは、全長がわずかに前作のロッドを上回る一方、グリップの長さは切り詰め、45cmとした。かなりヘビーな前作では、取り回しの良さを多少犠牲にしてでも、より強く力が入るように、グリップを長めの52cmとしたのだが、このロッドは少し性格が異なる。私の体格では、力の効率と取り回しのバランスが最もいいのは、今回の45cmだ。

グリップ長

次の課題

 工程の改善は多少はできたのだが、まだ十分ではないと感じている。このままでは、今までと変わらず、ロッド1本作るのに数カ月かかってしまう。気の遠くなるような膨大な作業量をこなさなくてはならない。この作業を何とか効率化できないものか?
 実は、今回のロッドビルディングでは、自分用のヒラスズキロッドと、人から頼まれたサーフ用のロッドの2本を作った。当初の計画では、のちに必要となるはずのボートでのシイラ用ロッドと、同じくボートでのスズキ用ロッドの2本分の、トリガーグリップのみを作り置くことも計画していた。ユニット化することによって、パーツ同士のすり合わせ微調整が不要となるならば、作り置きということも可能だ。それも含めて、合計4つのトリガーグリップを作ろうとしたのだ。

4つのグリップ

 だけど、無理。とてもじゃないが、無理。時間が決定的に足りない。早くボートを完成させたい。5500Cのチューニングの続きがやりたい。2500Cのチューニングも新たに始めたい。おまけに、この春から新たに始めた釣りが面白くて仕方がない。しかもそこにもベイトタックルを持ち込みたい。・・・やりたいことが多すぎる。
 だからこそ、だ。私のロッドビルディングを、もっと少ない労力で、効率的にこなせるように、製造技術を磨かなければならない。まずはもっと工具を活用し、機械の力を借りることを企てている。

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