沖に出てすぐ、左のペダルがもげた。おい、おい。どうやって帰ればいいんだよ。右ペダルを手で回してみた。とても重くて、長時間回していられない。そうか、こんなに重いペダルを、私の足は何時間も回していたのか。そりゃ筋肉痛になるわな。
仕方ない。右足で思い切りペダルを押し下げた後、左足は内股でクランクを押し、右のペダルを元の位置に戻す。そしてもう一度右足で強くペダルを押し下げる。その繰り返し。何とか岸に帰れた。危なかった。
修理に丸一日かかった。ペダルの損傷はこれで3回目だ。最初はクランクの穴が短くて、ペダルのシャフトが抜けた。2回目は、裏に木を当てて穴を延長したのに、それでもシャフトが抜けた。そして3回目は、抜けないようにシャフトに横貫通穴を開けてクロスピンを刺したのだが、今度はそこが弱くなって、穴の中でシャフトが折れたのだ。なるほど、ペダルっていうのは最も力のかかる部分だから、よほど頑丈に作らなきゃダメなんだな。
今日は是非とも試しておきたいことがあったのだが、やんぬるかな。次の機会にお預けだ。