新しいサイトの構築を始めた。今はまだ私のパソコンの中だけにとどまる。このページをインターネット上で公開するのは、まだずっと先の予定だ。
私は新しいサイトの中で、いくつもの試みを企てる。そのうちのひとつは「いい写真を載せたい」だ。
その契機となったのは、まずは今年１月１０日に撮影したこの写真だ。何気なく撮ったこの１枚の写真に、自分で惹きつけられた。なんだ、このとろけるような印象は？ さすがはニコン、奮発した甲斐があった。いままでこんな印象的な写真は撮れたことがなかった。それまでの私の写真はどれも平べったく、絵の奥行きというものがなかった。それが不満で、思い切っていいカメラを買ったのだ。ニコンの最高級（当時）のコンパクトデジカメ、ＣＯＯＬＰＩＸ７７００。高いだけあって、いい写りをする。
この時すでに最悪の状態は克服していた。それ以前は「絵の汚さ」に悩んでいた。しかしそれはカメラのせいではなかった。古いウェブページ編集ソフトであるマイクロソフトの「フロントページ」が勝手に画質を７５％に落としていたのだ。そもそも私は写真の大きさ以外に画質の設定があることを知らなかった。悩んで調べているうちに、フロントページに写真を貼り付けて自動で保存させるのがいけないのだと気付いた。それ以降、まずは写真の画質を落とさずに画像編集ソフトから直接ウェブフォルダーに保存し、そのあとで写真のありかをフロントページで指定すれば、画質の劣化を避けられることを知った。オフィス２０００プロフェッショナルに含まれていたフロントページは、ブロードバンド時代以前の古いソフトだから、画質よりもデータ容量の軽量化を優先していたのだ。
デジタル画像の特性については、ずいぶん勉強した。苦労したのは、そんなあまりにも初歩的なことを説明してくれる参考書が見つからず、独学で試行錯誤を繰り返さなければならなかったことだ。