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 しまった。さっきの根化けを甘く見た。海藻の茂みにルアーを引っかけてフックを外したと誤解した。そうではなかった。海藻の塊は、たまたまおまけでフックに引っかかったに過ぎなかった。やつはちゃんとフックを岩に掛け、剛力をふるったのだ。そしてそのとき、フックの先端がぐにゃりと曲がったのだ。
 フックばかりではない。150lbすなわち75kgもの荷重に耐えるスナップまでもが変形していた。何という剛力。なのに私はフックを点検もせず、気づかないまま、フックポイントが折れ曲がった状態で使っていたのだ。だからフッキングが悪く、途中でフックアウトしたに違いない。
 ここがゲームの流れを決する分岐点だった。この魚、チェイスしてきたのがわかっていたから、最後はトゥイッチングで食わせた。ランディングできていれば、挽回できて「してやったり」というところだった。
 それは敗北が呼んださらなる敗北だった。私は焦りを感じた。頼むからもう一発来てくれ。これで終わりだなんて、心が壊れてしまいそうだ。

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