リールはあるにはあるんだ。ロベルソンのマーヴェリック３６００っていうやつ。ずいぶん前に中古屋で買ったものだ。たいそうな木箱に入った、こういつはちょっといいやつらしい。
￥４５，１５０もの値札が付いているが、それはきっと新品時のもので、中古屋での値札はもう少し安かった。それでもずいぶん値は張った。ついつい浮気心で買ってしまったんだよね。もったいないので、まだ一度も使っていない。
ただねぇ、こいつはドラグがサイレントなのに加えて、やっぱりピニオンの嵌合部が「コ」の字型のタイプで、そこが気に入らないんだ。こういう懐古趣味的なベイトキャスティングリールって、作り手が頑固なまでにオリジナルを再現しようとするから、欠点もそのままなんだよな。ちぇっ、進歩のないやつめ。
こいつを使ってみようかと思ったが、あまり気乗りがしない。欠点が明らかな以上、そのまま使うのは癪だな。自分で手を加えてこそ、おれの相棒にふさわしいんだよ。だから待ってろよ、ちゃんとやってやるからな。
しかし、おまえ、２５００Ｃを何とかするのが先じゃないのか？ そう言いつつ、今日は朝まずめの釣りはやめて、朝からボート作りに励んだんだけどね。