朝一番始めてすぐ、ポンポンとメッキとセイゴが釣れた。これで気持ちに余裕ができて、今日はじっくりと魚の動きを観察できた。
今まで魚が水面を割って飛び出してきてもヒットしないのは、口を使っていないからだと思っていた。だから「食えよ!」とか「なんで食わないんだ?」とか言っていた。
でもそれは違うかもしれない。魚はちゃんと食っているのだ。しかし合わせる間もなく、すぐに吐き出しているのだ。私の巻いたフライに強く違和感を感じて。それがあまりにも一瞬なので、私は魚が口を使っていないものと思い込んでいた。このような仮説が成り立つ。
とすると、必要なのは素早い合わせ? ヤマメを釣るときのような? いやいや、それは無理だろう、私の腕では。それよりも、魚に違和感を感じさせないフライを巻いた方がいい。ソフトで、軽くて、魚の口にへばりつくようなやつ。
そうさ、私の課題はタイイングだったのさ。変なフライばっかり巻いていないで、もっとシンプルなやつが巻けないのか?