ようやく会えた、最上川。
昨日、社内のライバルが言った。「２人で１０ｋｇ越えましたよ。サイズは両方８５ｃｍ。私が５．２ｋｇで、〇〇さんが５．５ｋｇ」。悶死級の対抗心が私の心にめらめらと。
しかし、天気予報が言ったのだ。「太平洋に張り出した高気圧からあたたかな湿った空気が流れ込み、日中は東北地方も軒並み１０℃を超える、１１月上旬並みの暖かさ」。行くならこのタイミングしかないだろう。バイクで雪道は、私の腕では無理だろうからね。
素直に行きも帰りも高速を使うことにして、午後１１時、夜のうちに出発した。
サクラマスへの道、その７。
想像以上の絶景。なんて美しい川なんだ。青く滔々と流れる大河の中流域。ドブでも用水路でもない、本物の川。この川でサクラマスを釣りたい。心からそう思った。
しかしそれは無理なのだ。高速を使ってさえ、往復２３時間弱。１日２４時間の日帰り釣行で、残り１時間強。これでどうやって釣りをするっていうのか。いや、時間の問題だけではない。体力的にも無理だ。行って帰るだけでもうへとへとなのだ。あぁ、もう少し若ければな。あるいは日帰りを諦めて、まったりと温泉にでも宿泊するか？ それはできない。私は週休二日とは言っても、土日の連休ではなく、概ね木曜日と日曜日の休みだから。
ようやく会えた、最上川。だけど、これでお別れだ。少し冷静になって、計画を練り直すしかない。