この時期は荒れればヒラスズキ、そうでなければヒラマサ。今日は荒れてるからヒラスズキだ。
岩の上でトビが小魚を食いちぎっていた。周囲をよく見ると、カタクチイワシがちらほら打ちあがっている。チャンスか? しかし数は少ない。それに腐敗が進んでいる。今打ちあがったばかりではなさそうだ。トビとカラスは群がっているが、カモメはいない。
沖の根際でヒラスズキが背中を出してライズした。おぉ、いいサイズじゃないか。夢中になってキャストしたが、いっこうにヒットしない。もしかして状況を見誤ったのか? カタクチイワシはキーにはなっていない。小さなトウゴロウパターンに戻っているのでは? タックルケースの中から小さめのシンキングペンシルを探し出して、セットした。その2投目、ヒット! やっぱりこっちだったんだ。
久しぶりの魚だったから、少しがっついた。ランディングを急いで、早めに1段降りた。そのとき不用意にラインテンションを緩めてしまったようだ。ふっと軽くなった。
ちぇっ、なんてこった。これでせっかくのチャンスを逃した。久しぶりのヒットだったのに。立ち直れない。
いや、まだ夕マズメがある。