２０１５年５月５日

　ちっ、カメラの角度が下向き過ぎた。多くのものが映っていない。
　イワシが群れなしてピンピンと、海面を縫うように跳ねたのだ。大きな岩の左側だった。そこで私はその正面へと移動して、数回キャストした後、動画に映っているキャストで着水直後にヒットした。動画にもかろうじて映っているが、ヒットの瞬間、海面でバシャバシャと暴れた。だからスズキだと思った。最初から「今日はヒラスズキ日和じゃないな、通りすがりのマルスズキでも狙おう」と思っていたし。
　アンバサダー５５００Ｃがチキチキと鳴いている。手強い魚だった。やっとこれはイナダだと悟って戦法を変えたが、すでに魚は根の陰に逃げ込んでしまった。じゃぶじゃぶと移動してポジションを変えつつ、２回クラッチを切って、魚を岩陰から誘い出した。ランディングしたときには、リーダーはざらざらになっていた。
　「７５ぐらい」と動画の中で言っているが、測ったわけではない。測るまでのサイズではないと思って、すぐにリリースした。もしかしたら７０ｃｍなかったかもしれない。