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 友に誘われた。「次の日曜は、磯で朝マズメをやった後、湖へ移動してバス釣りしませんか?」 バス釣りなんて、何年ぶりだろう? 10年ぶりくらいかな。やる、やる。やりたい。
 凄腕の友のバス釣りをまた見たかった。彼はネチネチしたローカルな釣りはせず、米国のバスプロみたいな豪快な攻め方をする。ラバージグ、テキサスリグ、スピナーベイト、クランクベイト・・・。私もその真似をして、苦手なバス釣りを克服したかった。ところが今日は激シブ。さすがの友も、バスがどこにいるのか、パターンをつかむことができなかった。
 それでも友はクランクベイトで、なんとか1本釣った。まずいな、このままだと私はボウズだ。残り1時間、最後の望みを託したのはシャッドラップだった。それを選んだ理由は私たちの世代にありがちなものだった。単にラパラだから。それでかろうじてボウズは逃れた。30cmにも満たない小バスだったけど。
 バス釣りは熱くならないのがいいな。めったに行かない場所でお客さん気分だし。動画はカメの甲羅干し。バサーには見慣れた光景だろうけど、私には物珍しかった。

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