２０１５年４月１７日

　４月に入って一時寒くなったけど、また暖かくなってきた。フィールドは春爛漫。なのに私はひとり取り残されている。
　夏にはオフショアの釣りをやろうと思ったのがいけなかった。頭の中はそのことでいっぱい。気持ちは目の前の春を通り越して、一足飛びに夏に向かった。自作ボートの設計から始めて、それを完成できるのはまだ何年も先のことかもしれないのに。
　今年のヒラスズキは１本でいいや。１本釣ったらおしまいにして、オフショアの準備をしよう。そんな気持ちで釣りをしたって、その１本さえ釣れやしない。ボウズの日々をずるずると引きずっている。いつもそうだ。ずっと先のことを夢見て、目の前のことを大切にしない。そして後になって悔やむのだ。
　だったらいっそのことボートの自作に専念して、目の前のヒラスズキへの未練を断てばいいのに、それもできない。ボートが完成して、大海原に浮かぶことができるのは、いったい何年先のことになるのやら。