買ってはいけない。

 自作を薦める。その楽しみを奪いたくない。なにより他人に頼らないことは、「自由」を手に入れるための大切な条件だ。
 自作が簡単だとか、安上がりだとは、決して言わない。時間も金もかかる。それよりもフィールドに立つことを優先するというなら、それはそれで合理的な判断だ。そんな場合は買えばいい。その代り、安くはない。
 素人の手作りだから工芸的価値なんか全くない。それでも高い値を付ける。たくさん売れてほしくないからだ。釣りに行く時間を削ってまで、部屋で作業したくない。あえて販売するのは、「表現」を完成させるためだ。

水平線

ロッド#SBT−11260

11フィート、2本継
ルアーウェイト20g〜60g
ガイド個数トップガイド含め11個
自重約470g
86,400円

現在の在庫 1本

 外洋に面した磯でやるなら、最初に持っておくべき1本。想定しているターゲットはヒラスズキ、ブリ、ヒラマサ。中でもブリに最適。小型のヒラスズキは、このロッドではばれやすい。大型のヒラマサには延される。
 磯の大物狙いでないなら、このロッドは選ばない方がいい。サーフで使うには強すぎるし、港湾で使うには長すぎる。体力と精神力の限界に挑むような真剣勝負でなければ、このロッドは活きない。

ブランクについて

 ブランクはマタギから購入している。これまで長年にわたり各社のブランクをいろいろ試したが、最終的に私がベストと判断したのがこのブランクだ。
 マタギがこのブランクに設定したルアーウェイトは30〜60gだが、私はこのロッドで20g〜80gのルアーを投げている。上限を上げるのはブランクに負荷がかかるからやらないが、下限は下げてもいいと思う。20g以上のルアーなら、快適にキャストできる。

主要データ

<ブランク単体>

全長 継方 ルアー ライン ティップ径 バット径 自重
11ft 印籠継 30〜60g 〜30lb 2.3mm 17mm 165g

<ロッド完成品>

ガイド数 スレッド グリップ トリガー部 塗装 グリップ長 自重
11個 黒単色 EVA 木製 なし 52cm 約470g

仕様についての詳細は、作製工程を記録してあるこのシリーズ記事を参照のこと。
 そこに記されていないことは、メールで問い合わせてほしい。体裁上“販売のページ”と題してはいるが、読者を“顧客”とは思っていないので、買う気がなくてもお気軽に。

ガイドについて

 ガイドはすべて富士工業製SiCリングのダブルフットタイプを使用している。最もバット寄りのガイドだけステンレスフレームで、その他はトップガイドまですべてチタンフレームだ。
 本来なら、防錆の観点から万全を期してすべてチタンフレームを採用したいのだが、この大きさでチタンフレームの製品がないので、大きさを優先させて、ステンレスフレームで妥協している。逆にチタンフレームににこだわり、大きさを妥協すると、風の強い日にリーダーの結び目がこのガイドに引っかかる。
ステンレスは錆びにくいが、全く錆びないわけではないので、最もバット寄りのガイドだけは、釣行後洗浄を要する。ただし、できる限り錆に強くするためにチタンコーティングのタイプを選んである。

保証について

 輸送中の事故と不良品の交換以外に、保証は何もない。基本的に折れたらそれまで。諦めていただくしかない。
 とは言え、修理については、私が元気で生きているうちはという限定付きで、できる限りのことはするつもりだ。しかしそれとて無償とはいかない。実費はいただく。

 

今後の生産について

 擬似オフセットの提唱者の責任をもって、このロッド、極力在庫を切らさないように私は努力する。万一売れて在庫がなくなったら、できる限り速やかに追加生産して補充する。
 それは私にはとても大きな負担となる。だから自作できる人は、できるだけ購入しないでほしい。

価格について

 このロッドが8万6,400円。高すぎる。私なら自分で作る。自作がいいのは、自分のための労働はタダだという点だ。約4万円の材料費だけで済む。
 他人を働かせるとなると、そうはいかない。もしこのロッドの価格に私の人件費をまともに計上するなら、20万円以上の価格となる。さすがにそれは無茶だ。せめて一般的なロッドと比して高価な価格にしておけば、そうは売れまい。
 このような異形のロッドも、どこかのマスプロメーカーが工場で大量生産してくれれば、安く上がるだろう。私はそれを妨げない。

 

購入方法について

 まずはメールしてほしい。

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